近年、SNSを起点とした投資詐欺の相談が、国内外の法律事務所に急増しています。中でも、InstagramなどのSNSをきっかけにLINEグループへ誘導され、指定口座への銀行振込を求められたり、「INVP」と称する投資管理アプリをインストールするように指示されるケースが見られます。
本記事ではINVPアプリを使用した詐欺の流れや危険性、法的リスクや注意点を専門家の立場から順序立てて整理し、被害に遭った場合に取るべき具体的な対応についても分かりやすく解説します。
- SNSを利用して専用のLINEグループに誘導させる
- 銀行振込によって入金させる
- 偽の投資アプリを使用して運用情報を見させる
上記の通り、INVPは詐欺の可能性が高いです。
既にINVPに入金してしまった場合は、すぐに弁護士に相談することで返金請求ができる可能性があります。

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詐欺被害は早期対応が解決に繋がります。
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INVPとは?アプリを使ったサービスの実態

INVPを使った投資とは、SNSやメッセージアプリ上で「投資管理アプリ」もしくは「資産運用を可視化するツール」などと紹介されるケースが確認されています。
一見すると、投資状況を管理するための正規アプリのように見えるのですが、その実態や運営主体については不透明な点が多く、表向きの説明と実際の利用に関しては大きな差があるようです。特にSNSやLINEなどのメッセージツールを使用した投資の勧誘には注意深さが必要です。
SNSやメッセージツールで投資の勧誘をする
INVPを使用した投資に関する勧誘では、InstagramなどのSNSを起点に、LINEといったメッセージツールへ誘導する形で始まる傾向があります。これは、正規の金融商品取引業者が通常用いる勧誘方法とは大きく異なる点です。
正規の投資サービスであれば、事業者名や登録番号、契約条件を明示したうえで公式な勧誘が行われますが、INVP関連ではLINEグループ内で情報交換が行われ、その後に銀行に振り込みをして、アプリ内で投資状況の管理をするように勧められています。
このような手口は、いざという時に責任の所在を曖昧にさせ、後日の追及を困難にする目的で用いられることが多い常套手段です。
INVPと関連しない銀行口座への振込を指示される
INVPが正規の投資サービスであれば、振込を行う口座は法人名義か、INVPアプリに関連した名称の口座のはずです。とはいえ、多くの事例では投資の名目で資金を送金する際、INVPの運営会社とは関係性が確認できない銀行口座への振込を求められています。
金融商品取引法の観点から見ても、正規の投資サービスがこのような送金方法を指定することは通常あり得ません。資金を直接アプリ内で管理せず、外部口座への振込を求める点は、詐欺案件における典型的な資金回収手口であり、極めてリスクが高い兆候です。
INVPアプリ内だけで運用状況を提示される
実際に送金した後は、INVPと称するアプリ上で運用状況を提示されることが多いようです。「利益が出ている」「資産が増えている」といった運用状況が表示されると安心してしまうかもしれませんが、この数値は外部からの検証や確認ができないため、信頼性は低いと言えます。
この利益画面や取引画面の真偽は分からず、実際の市場取引と連動している根拠も確認できません。多くの詐欺事案では、アプリを使って虚偽の利益を演出し、追加送金を促す手口が多用されます。
INVPの場合も、実際の資金の所在や運用実態が不明なまま、アプリ内の表示だけで安心感を与える構造になっている点が大きな問題と言えそうです。
INVPのアプリは安全?実際に調査した

INVPのアプリは、インターネット上で簡単に検索できますが、アプリの挙動や表示される情報の内容を確認すると、正規の投資サービスでは通常見られない不審点があります。
ここからは、アプリの基本情報について詳しく検証して、注意すべきポイントを整理します。
INVPアプリの基本情報

| アプリ名 | INVP |
| 掲載ストア | APPLION |
|---|---|
| デベロッパー | Commodity Edges |
| ストア上のカテゴリ | ツール |
| 投資・金融サービスの公式説明 | 確認不可 |
| 金融商品取引業の登録表示 | 確認不可 |
ただ掲載されているストアによって多少違いがあり、Apple storeでは同じアプリですが、デベロッパーが異なって表示されています。

| アプリ名 | INVP |
| 掲載ストア | Apple store |
|---|---|
| デベロッパー | Gregory Michael Davenpor |
| ストア上のカテゴリ | ユーティリティ |
| 投資・金融サービスの公式説明 | 確認不可 |
| 金融商品取引業の登録表示 | 確認不可 |
掲載ストアによってデベロッパーが違ったり、投資に関する詳細な情報が無いことは、金融関連のアプリとしては信頼性が非常に低いと言えるでしょう。運営体制も分からないので、使用方法やリスクも分からない状態です。
投資管理アプリとして信頼するには不安が残る
INVPアプリは「投資状況を管理するツール」として紹介されることがありますが、投資管理アプリとして必要とされる基本的な信頼要件を満たしているかという点では、大きな疑問が残ります。通常、投資管理アプリであれば、どの金融商品をどの市場で、どのような仕組みで運用しているのか明示し、数値の根拠や算出方法についても一定の説明がなされるものです。
ただ、以下を見てもシンプルすぎる表示しかなく、アプリの概要だけでは納得できる説明は得られません。

さらに正規の投資管理アプリであれば、運営主体、プライバシーポリシー、データの取り扱い方針が明示されているのが通常です。これらが不十分、あるいは確認できない状態で提供されるアプリは、資産管理ツールとしての信頼性が著しく低いと評価せざるを得ません。
多くの事例の中で「アプリがあるから安心」という意見も聞かれますが、アプリの存在自体は信頼性の根拠にはなりません。投資管理アプリとしての透明性や説明責任が果たされていない場合、それは投資詐欺の一部として利用されている可能性があります。
ですから、もしSNSやメッセージツールでINVPアプリのインストールを勧められた場合は、直接反応せず、すぐ専門家に助けを求めてください。早い段階での相談が被害を回避する一番の解決策になります。

なぜINVPアプリが詐欺に利用されやすいのか

一般的に、投資詐欺においてはサービス名やツール名が巧妙に選ばれる傾向があります。INVPもまた、投資を連想させる名称やアプリ形式を用いることで、利用者に安心感を与えやすい構造になっていると考えられます。
以下から、INVPアプリ詐欺に利用されやすい理由について解説します。
投資を連想させる名称で信頼感を与えやすい
INVPという名称は、投資という意味の英語「Investment」を連想させる名称であり、同じ企業だという情報がなくても、勝手にイメージを関連付けてしまう可能性があります。
また、実際に英国に拠点を置くインベステック(Investec PLC、通称INVP)という会社もあり、南アフリカと英国、及びその他の特定の国で国際銀行、投資、資産管理サービスを提供しています。

どちらも投資に関連し、しかも実在している企業ということで、利用者に対して専門性や正規性があるかのような印象を与えてしまいがちです。
詐欺案件では、実在する金融用語やそれらしいアルファベットの組み合わせを用いることが一般的です。そのようにして、サービスの実態を深く確認させないまま信用させるのです。
独自アプリを使うことで外部から検証されにくい
INVPでは、独自のアプリを通じて運用状況が提示されると説明されます。しかし、この手段により、第三者が実際の取引や資金の動きを確認することが極めて困難になります。
多くの場合、詐欺グループは外部の証券会社や取引所と切り離された独自システムを用い、数字を任意に表示できる環境を作ることが定番です。検証できない情報しか与えられない状態は、被害拡大の先駆けと考えた方がよいかもしれません。
SNSとメッセージツールを組み合わせた勧誘が可能
INVPは、InstagramなどのSNSとLINEのメッセージツールを組み合わせた勧誘と相性が良い構造です。この手口によって、送金を促したり、アプリに誘導した履歴を残さずに証拠隠滅ができるためです。
この勧誘方法は投資詐欺でよく用いられており、勧誘主体や責任の所在を曖昧にできるため、詐欺に悪用されやすい手口とされています。
このように証拠を残しにくくしておけば、アプリの名称やアカウントを定期的に変更しながら活動することができるため、詐欺に多用されます。
資金の流れを分断しやすい仕組みになっている
INVPでは、投資と称しながらも、実際の送金はアプリとは無関係の銀行口座へ行わせるケースが確認されています。これによって、「アプリ上の投資」と「実際の資金移動」が切り離され、資金の所在を追跡しにくくなってしまうのです。
これは、返金請求や法的追及を困難にするための典型的な詐欺手法です。

INVPアプリを使った詐欺を見抜くためのチェックポイント

投資による被害を未然に防ぐためには、「怪しいかどうか」を感覚ではなく、具体的な事実で判断することが重要です。INVPに関する事例からは、詐欺案件に共通するいくつかの特徴が確認されています。
ここからは、読者自身がセルフチェックできる形で警戒すべきポイントを整理しますので、ぜひ参考にしてください。
- 運営会社名や所在地、代表者の名前が確認できない
- INVPアプリに関しては、運営会社の正式名称や所在地、代表者の名前など詳細な情報が確認できません。投資アプリとして使用するのであれば、必ず必要な情報提示ですが、どこにも記載がないのは不審です。
- 最新バージョンのリリースが最近である
- アプリの最新バージョンの更新は、2025年11月でとても新しいものです。これは詐欺グループが、足がつかないようにアプリの仕様を定期的に変えている可能性があります。
- 投資の仕組みや運用方法の具体的な説明がない
- INVPアプリに関する事例では、投資に関する仕組みや運用方法などについてのレクチャーがありません。これは金融関連の業者としては非常に不親切で、信頼するには要素が足りません。
- 運用情報がINVPアプリ内の数値表示だけで示される
- INVPアプリに関する事例では、アプリ内で投資状況を管理するように促されることが多いようですが、利益を確認できるのはこのアプリ内だけです。ある意味、このアプリに表示されているものを信じることしかできず、確かめようもありません。
- 利用規約やリスク説明が不十分、または存在しない
- 一般的に正規の投資サービスなら、アプリの利用規約やリスク説明が十分になされるはずですが、INVPアプリに関してこのような情報が見つけられません。
- 問い合わせ手段がSNSやメッセージツールに限定されている
- 普段の連絡手段や問い合わせがSNSやメッセージツールのみの場合、運営実態は定かではありません。きちんとした法人の連絡先がないことは、いざという時の責任の所在に関しても不安感が残ります。
これらの項目が複数当てはまる場合、正規の投資サービスである可能性は非常に低く、詐欺かもしれないと疑う必要があるかもしれません。
少しでも被害を最小限に抑えるために、投資詐欺などの案件に強い専門家にすぐに相談することをおすすめします。

INVPのアプリに関する口コミ・実際に報告されている被害例

SNSや掲示板などを調査すると、INVPアプリに関する体験談や注意喚起の投稿が載せられています。内容を精査しても、勧誘経路や送金方法、アプリの使われ方に一定の共通性が見られるのが特徴です。
ここからは、公開されている口コミや被害報告を見ていきましょう。
INVPアプリに関するX(旧Twitter)での口コミ
INVPアプリに関するX(旧Twitter)での口コミはありませんでした。
INVPアプリに関するYahoo!知恵袋での口コミ
INVPアプリに関するYahoo!知恵袋での口コミはありませんでした。
INVPアプリに関する掲示板での口コミ
INVPアプリに関する掲示板での口コミは、以下の通りです。
システム上で利益が上がっているように見せかける
甘い言葉に騙されないで。
最初は少ない金額で運用させて利益を上げさせて、実際に出金もさせて信用させて、そこからが詐欺師が高額な取引を甘い言葉で持ちかけてきて、システム上では利益が上がっているように見せられます。詐欺被害ジャパン
まずは信頼させて高額な投資に導くというのが詐欺の常套手段です。サポート役が個人的に親しくなってから、アプリのインストールを勧め、偽の利益情報で被害者をコントロールしていきます。
アプリ上の情報は確かめようがありませんので、完全に信じ切らない方が無難です。
INVPアプリに関する実際の被害報告
INVPアプリを使うように誘導される
SNSをきっかけにLINEグループへ誘導され、指定口座への銀行振込をした後、「INVP」というアプリで投資の運用管理をするように言われる。
当事務所に寄せられている相談の一例
お金の振込は銀行、でも管理はアプリというように2つを切り離した投資は非常に危険です。アプリに全て表示されていると錯覚しがちですが、そうでない場合もあります。
アプリ自体の信頼性もよく吟味して、インストールするかどうかを決める必要があるかもしれません。

※ご相談は何度でも無料です
INVPの詐欺被害に遭った場合はどこに相談すべき?
INVPなどの詐欺被害に気づいたとき、「まずどこに相談すればよいのか?」と迷う方も多いでしょう。
実際には、相談先によって対応内容や返金の可能性が大きく異なるため、状況に応じて正しい窓口を選ぶことがとても重要です。以下では、それぞれの相談先の特徴やメリット・デメリットについて詳しく解説します。
- 弁護士なら照会制度を使って相手方の調査を行い、返金請求が可能
- 銀行やカード会社は支払いを停止できる可能性がある
- 警察は詐欺師を逮捕できる可能性があるが、返還請求までは対応していない
- 消費生活センターは様々な種類の詐欺について無料で相談可能

弁護士に相談していただければ、警察に相談した方が良い事案のアドバイスもできます。
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弁護士なら照会制度を使って相手方の調査を行い、返金請求が可能
弁護士に相談する最大のメリットは「返金につながる手続きを直接進められること」です。

弁護士は「弁護士会照会制度」という権限を活用し、金融機関や関係機関に対して照会を行い、振込先口座の名義人・住所・残高などを調査することができます。
これにより、名前も住所も分からない相手であっても、返金を請求すべき対象を特定できる可能性が高まります。
さらに、振込先口座を凍結し、残っている資金を「被害回復分配金」として返還させる手続きも可能です。詐欺グループが逃げ切る前に迅速に動ける点が、行政の窓口などにはない大きな強みです。

銀行やカード会社は支払いを停止できる可能性がある
被害が発覚してからの時間が短ければ、銀行やクレジットカード会社に連絡することで支払いを止められるケースもあります。特にクレジットカード決済の場合、「チャージバック制度」と呼ばれる仕組みにより、不正取引や詐欺的な利用が確認できれば、利用者に返金される可能性があります。
また、銀行振込であっても、まだ送金処理が完了していない場合や、詐欺の疑いが濃厚で口座が凍結されれば、資金を守れるケースがあります。ただし、すでに資金が引き出されてしまっている場合には対応が難しくなるため、特に被害が発生してから時間が経ってしまった場合には限界があります。
警察は詐欺師を逮捕できる可能性があるが、返還請求までは対応していない
警察に被害届を出すことは、加害者の逮捕や刑事罰に直結する可能性があるため重要です。実際、刑事事件として立件されれば、詐欺グループの活動を抑止する大きな効果があります。
しかし、警察は「加害者を処罰すること」が役割であり、「被害金を取り戻すこと」までは対応していません。

被害届が受理されたとしても、その後に返金される保証はなく、逮捕に至らないケースも少なくありません。さらに、警察は証拠が十分でなければ被害届を受け付けてくれない場合もあります。
つまり、警察に相談すること自体は大切ですが、それだけでは資金を取り戻すことは難しいのが実情です。返金を目指すのであれば、警察と併せて弁護士に相談し、返還請求を進めることが欠かせません。
消費生活センターは様々な種類の詐欺について無料で相談可能
消費生活センターは、投資詐欺・副業詐欺・ネット通販トラブルなど幅広い事案について無料で相談を受け付けています。
「これは詐欺なのかどうか判断できない」と迷った段階で利用するには適しており、担当者が適切なアドバイスをくれるほか、場合によっては弁護士や警察への相談を勧めてくれることもあります。
ただし、消費生活センターはあくまで「助言機関」であり、返金交渉や口座凍結などの具体的な対応を直接行うことはできません。あくまで入口としての利用に留まることが多いため、実際に被害金を回復したい場合には、弁護士など専門家への併用相談が不可欠です。
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