「出金の際に手数料や保証金を請求された」「LINEでカスタマーマネージャーを名乗る人物から指示され、送金してしまった…」
近年、ANLOXLやHT-HSLといったアプリを使った仮想通貨詐欺が急増しています。
一見、最初の取引では利益が出て出金もできたように見せかけますが、最終的には元本の引き出しができない、保証金を払っても返金されないといった被害が続出しており。掲示板やSNSなどでも「騙された」「出金できない」といった声が相次いでいます。
さらに、巧妙に信頼を演出する誘導トークによって、被害が拡大しやすい点も大きな特徴です。本記事では、ANLOXL・HT-HSLに関する実態や詐欺の手口、被害の特徴をもとに、法律事務所の弁護士が詳しく解説します。
被害に遭った方が今から取るべき行動や、返金請求の可能性についても丁寧にお伝えします。
- 運営元や会社情報が一切不明である
- 出金時に追加送金を要求される
- アプリが突然ストアから削除され、実態が消える
上記の通り、ANLOXL、HT-HSLは詐欺の可能性が高いです。
既にANLOXL、HT-HSLに入金してしまった場合は、すぐに弁護士に相談することで返金請求ができる可能性があります。

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被害の拡大を防ぐためにも、まずはLINEで弁護士にご相談ください。

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ANLOXLとは?どんな手口で詐欺に使われるのか

ANLOXL(アンロックル)が信頼できるものなのかを確認するには、運営情報がどれだけ明記されているかが重要なポイントとなります。以下は、実際に表示されていた情報を整理した一覧です。
ANLOXLの基本情報
| URL | 不明 |
| 運営会社 | 不明 |
| 所在地 | 不明 |
| 代表者名 | 不明 |
| 電話番号 | 不明 |
| メールアドレス | ukja.dion@gmail.com |
| ライセンス | 不明 |
ANLOXLにはアプリのリンクページがあり、仕事カテゴリに登録されています。表向きには「プロフェッショナルで便利なアプリケーション」と紹介されており、見た目も一見すると普通のビジネスアプリのように見えます。

しかし、実際にダウンロードしようとすると「接続中」のまま開けない状態が確認されており、すでにApp Storeから削除されている可能性も考えられます。
アプリ説明ページに表示されていた文言も、次のように曖昧で実態がつかみにくい内容でした。

この説明文からは、具体的にどのような機能を持つアプリなのかが読み取れず、内容の割に情報量が極端に少ないのが特徴です。

さらに、「リリース日」や「最終更新日」が2025年2月15日と同一である点も不自然です。運営の継続性や実績がまったく確認できないまま、現在はアクセス不能となっており、詐欺の舞台装置として利用された形跡が見受けられます。
こうした状況から、ANLOXLは詐欺スキームのために一時的に公開されたダミーアプリである可能性が高いと考えられます。
詐欺師たちは、このようなまともに見えるアプリを使って信頼感を演出し、投資話や取引への誘導を行うケースが多く報告されています。

HT-HSLとは?どんな詐欺手口に使われるのか

HT-HSLについても、運営情報や連絡先などの基本的な情報が記載されているかを確認しました。以下は、実際に見つかった情報をもとに整理した内容です。
HT-HSLの基本情報
| URL | 不明 |
| 運営会社 | 不明 |
| 所在地 | 不明 |
| 代表者名 | 不明 |
| 電話番号 | 不明 |
| メールアドレス | 不明 |
| ライセンス | 不明 |
また、アプリ紹介サイトでは、HT-HSLのアプリがあるのを確認できました。
生活/便利アプリとして紹介されており、開発者名はSarah Bostrom、ジャンルは「ライフスタイル」とされており、まるで真っ当な家計管理アプリのように装っています。

実際に掲載されていたアプリ紹介文では、次のような説明が確認できます。
「HT-Budgetを使えば、お金の流れを簡単に把握し、目標達成へ向けて管理できます。借金返済や旅行貯金など、目的に応じた予算が立てられます」
さらに、
- リリース日:2025年2月27日(木)
- 最新バージョン:v1.1.0(2025年2月28日)
- 更新内容:クラッキング問題の緊急修正(Emergency fix for the cracking issue)
といった、本物らしく見せるための詳細情報も掲載されています。
ところが、実際にApp Store上でアプリを開こうとすると以下のような警告ポップアップが表示され、入手不可能な状態です。

このことから、HT-HSLは現在、日本国内ではダウンロードできない状態にあるといえます。
表向きはしっかりと作り込まれた正規アプリのように見せかけながらも、実態は不明で、すでに削除されたか非公開化されている可能性が高いと考えられます。
ANLOXL・HT-HSLのサイト・アプリを調査してみた

ここでは、ANLOXLおよびHT-HSLという2つのアプリや関連サイトを実際に調査し、見た目ではわからない不審な点や信頼性の欠如について紹介します。
一見すると、両アプリとも公式の体裁を整えており、きちんと設計されたツールのように見えるかもしれません。しかし、実際に調べてみると、次のような不審な点が浮かび上がってきました。
実際にANLOXLアプリを調査してみた
ANLOXLという名前のアプリについて、実際にアプリ紹介ページを調査してみました。紹介ページにはいくつかの情報が掲載されていましたが、その中身を見ると、見た目は整っていても中身がない危うさが垣間見えます。
プライバシーポリシーとメールアドレスは確認できたが…
アプリ紹介ページには、下記のような「🌐地球マーク」と「✉️封筒マーク」のアイコンが表示されており、それぞれをクリックすると

🌐 → プライバシーポリシーのページが表示される
✉️ → Gmailアドレス(ukja.dion@gmail.com)にリンクされる
というように、一応連絡手段は存在しているように見えました。
ただし、よく見ると以下のような重要な情報が一切記載されていないことに気づきます。
- 会社名や運営者名
- 住所や電話番号
- 法人番号など公式な登記情報
これは、本来あるべき特定商取引法に基づく表示や、企業としての透明性が欠如している状態です。
プライバシーポリシーの中身はテンプレートの印象
実際にリンク先で表示されたプライバシーポリシーの内容は以下のようなものでした。
当社が収集する個人情報は、サービスの提供および改善のために使用されます。
…当社は、本プライバシーポリシーに記載されている場合を除き、お客様の情報を第三者と共有することはありません。
フォトライブラリへのアクセスをお願いする場合がありますが、ユーザーの許可なく外部に送信することはありません。
一部抜粋
内容自体は、ごく一般的なテンプレートのような構成で、セキュリティや個人情報保護への配慮が書かれているように見えます。
しかし、注意すべきは以下の点です。
- 「当社」という表現はあるが、会社名はどこにも書かれていない
- 連絡先はGmailアドレスのみ(法人ドメインではない)
- サービス名の説明がほとんどなく、他サービスのテンプレート流用のような記述も
例えば、「FrameMagic」という別のサービス名が出てきたり、アプリ名と一致していない記述がある点は見逃せません。
表向きの形式は整えている詐欺アプリの典型
このように、「プライバシーポリシーがあります」「メールで問い合わせできます」といった見せかけの安心感を演出するアプリは、近年の詐欺案件で頻繁に見られる手法です。
特にANLOXLのようなアプリでは
- 表面上はまともに見える(文章もそれっぽい)
- 実際には連絡がつかない、運営実体がない
- 出金できなくなった後にアプリが消える
という一連の流れが想定されます。
このようなケースでは、運営者が最初から短期間で逃げ切る目的でサイトやアプリを構築している可能性があります。
いざというときに連絡が取れない、身元が分からないアプリは、たとえ最初は正常に使えたとしても、資金を預けるにはあまりにもリスクが高すぎます。
HT-HSLアプリを実際に調査してみた
HT-HSLという名前のアプリについても、実際に調査してみました。
結論から言うと、現在このアプリはApp Store上で入手できない状態になっており、運営元の信頼性にも不安が残る結果となりました。
さらに、企業サイト・利用規約・問い合わせ先などサービスの正体を裏付ける情報は見当たりませんでした。Sarah Bostromという名前で検索しても、企業ページや過去の開発歴などはヒットせず、透明性が極めて低い状態です。
信頼できる企業が提供するアプリであれば、最低でも以下のような情報は揃っているはずです。
- 運営会社の正式名称
- 所在地・連絡先(電話番号やメール)
- プライバシーポリシー/利用規約
- サポートページやSNSアカウント など
これらが一切見つからない時点で、利用は避けた方が良いアプリと言わざるを得ません。
HT-HSLのアプリは、一見すると普通のライフスタイル系アプリのように見えますが、運営情報の不透明さや説明文の不一致から、信頼できるアプリとは言いづらいのが実態です。
今後も似たようなアプリが登場する可能性があるため、見た目がまともそうでも、情報が不自然なアプリには注意が必要と言えるでしょう。
なぜANLOXLやHT-HSLが詐欺に悪用されているのか

ANLOXLやHT-HSLのようなアプリは、一見ふつうのアプリに見せかけながら、なぜ詐欺に悪用されやすいのでしょうか?
いくつかの理由を、実際の調査結果と照らし合わせながら解説していきます。
正体不明の運営元である
まず共通しているのは、運営会社の情報が不明瞭であることです。
公式サイトがなかったり、問い合わせ先がフリーメールのみだったりと、信頼できる企業や開発者の証拠がまったく見当たりません。
たとえばHT-HSLの運営元として記載されていた「Sarah Bostrom」という名前も、法人名ではなく個人名のような印象です。
さらに住所や電話番号といった基本的な会社情報すら公開されていないため、万が一トラブルがあっても泣き寝入りするしかないリスクがあります。
アプリの中身と説明が合っていない
HT-HSLに関しては、アプリの説明欄で「HT-Budget」なる別名のアプリの紹介文が掲載されていました。一方、Applionなどで記載されているアプリ名は「HT-HSL」です。
このように、名称と中身が一致していないアプリはとても危険です。
また、ANLOXLアプリに関しても、金融系の操作やマネー管理を謳っているわりに、アプリ内部の実態が確認できないという不可解な状況でした。
ストアから突然削除されている
詐欺アプリの典型的なパターンとして、被害報告が増えたタイミングでアプリが削除されるというものがあります。
HT-HSLもANLOXLも、App StoreやGoogle Playで確認できない、もしくは表示されない状態にあるため、何らかのトラブルがあった可能性が否めません。
多くの場合、通報が一定数に達するとAppleやGoogle側がアプリを非公開にするケースもあります。つまり、すでに被害が出ていたことを示唆しているとも言えるのです。
見た目が「ふつう」だからこそ警戒されにくい
詐欺アプリは「いかにも怪しいデザイン」ではなく、誰でもダウンロードしてしまいそうな見た目や説明文でつくられていることが多いです。
とくに金融アプリやライフスタイル系のアプリに偽装することで、信頼感や利便性を装ってユーザーを油断させる手口が使われます。
その裏で、個人情報の収集や誘導URLを使った外部詐欺サイトへの誘導が行われているケースもあります。
詐欺グループによる仕込み型の可能性もある
ANLOXLやHT-HSLのようなアプリは、単体で詐欺を仕掛けているのではなく、SNSやLINEを使った誘導の仕込み道具として使われていることが多いです。
たとえば、
「このアプリで稼げる」「まずはこのアプリを入れて」といった言葉で、LINE経由のやりとりからアプリへと誘導される構図が定番です。
つまり、アプリはあくまで詐欺スキームの入口として使われているだけで、その裏に組織的な詐欺グループが存在している可能性も考えられます。

ANLOXL・HT-HSLによる詐欺の見抜き方|怪しいポイントチェックリスト

HT-HSLやANLOXLのように、アプリ単体では見抜けない巧妙な詐欺手口が増えています。
「App Storeにあったから安心」「デザインがちゃんとしてるから大丈夫」と油断してしまいがちですが、本当に見るべきは中身と運営元です。
少しでも不審に感じた場合は、以下のチェックリストを使って、安全性を見極めてみてください。
- 運営会社の情報が記載されていない
- プライバシーポリシーがあっても、企業名の記載がなく、個人が書いたような内容のまま放置されている場合は特に注意が必要です。
- アプリの説明文に矛盾や違和感がある
- 説明と実際の機能がズレていたり、内容がちぐはぐな場合、信頼性に欠けます。翻訳ツールで雑に作ったような文章にも注意して下さい。
- プライバシーポリシーがあいまいすぎる
- 「お客様の情報は大切にします」「安全に取り扱います」など、具体性のない文言ばかりだと、個人情報の扱いが不透明な可能性があります。
- アプリがストアから消えている、またはアクセスできない
- 紹介ページがあってもダウンロードできない場合、配信停止や削除の可能性があります。過去にトラブルがあった可能性もあるでしょう。紹介サイトには残っていても実際にはダウンロードできないという状態は、かなり怪しいサインです。
- レビューや口コミに偏りがある
- 「最高のアプリです!」「簡単に稼げる!」などの★5ばかりの絶賛レビューや、逆に「お金が戻らない」「詐欺」などの被害報告が並んでいる場合は、信ぴょう性をよく見極める必要があります。
- 外部リンクにアクセスすると警告が出たり別ページに飛ばされる
- アプリ内から「利用規約」や「お問い合わせ」をタップした時に、まったく別のページや別アプリの紹介サイトに飛ばされるような挙動は不自然です。また、ボタンを押すと、URLに警告が出る場合は、悪質な外部サイトの可能性があります。
ANLOXL詐欺の口コミ・実際の被害事例

ANLOXLに関連した詐欺被害が、SNSや掲示板などで多数報告されています。
「アプリを使えば稼げる」「運用をサポートする」といった誘い文句で利用を促され、気づけば大切なお金を失っていた―そんな声が後を絶ちません。
ここでは、実際に投稿された体験談や相談事例をもとに、どのように誘導され、どのような被害が起きているのかを紹介します。
掲示板での口コミ
出金時に「両替業者」名目で手数料請求
最初の操作で利益が出ました。無事に口座に送金できました。家族にこのことを話したところ、詐欺に遭ったと言われ、通貨の流れを確認してもらうように頼んだところ、すでに送金済みだと言われました。後輩に確認したところ、両替業者のウォレットなので詐欺ではないはず、とのことでした。ところが最近、家族から元金の引き出しを依頼されたのですが、両替業者からは送金できず、直接支払いしかできないと言われ、手数料も請求されました。
(一部抜粋)
Dcard
最初に少額の出金成功で安心させ、のちに「両替業者」「直接支払い」など聞き慣れない理由で出金を拒む手口は、典型的な詐欺の流れです。知人経由で紹介されたケースでも、運営実態や出金条件を必ず自分で確認し、第三者に相談することが重要です。
Yahoo!知恵袋の口コミ
Yahoo!知恵袋での口コミはありませんでした。
WikiFXでの口コミ
アプリ経由で繰り返し入金させられ、出金は一度もできない
iOSアプリストアからANLOXLアプリをダウンロードし、Appleの組み込みアプリサポートにも問い合わせましたが、有料ではないため削除されたと回答がありました。感情的な詐欺に騙され、入金だけを繰り返していましたが、一度も引き出すことはありませんでした。税金を即座に支払うように言われるまで、真実に気づくことはありませんでした。私は騙されました。(一部抜粋)
WikiFX
このケースでは、「出金できない」典型的な投資詐欺の特徴が見られます。Apple公式アプリであっても、運営実態が不明な場合は十分に警戒が必要です。とくに「税金を払えば出金できる」という手口は詐欺でよく使われる常套句なので、絶対に応じないようにしましょう。
HT-HSL詐欺の口コミ・実際の被害事例

HT-HSLも、すでに一部の投資系コミュニティやSNSでは詐欺の温床として注意喚起が始まっています。実際にHT-HSLを利用した人の中には「出金できない」「突然アプリが使えなくなった」「サポートが音信不通」といった被害を報告する声もありました。
ここでは、実際に寄せられた口コミや書き込みをもとに、HT-HSLに潜む危険性を掘り下げていきます。
掲示板での口コミ
SNS広告経由で誘導される、信頼性に欠ける取引所の危険性
HT-HSLアプリ取引所は作られたばかりのサイトであることや、リスクが高い取引所と指摘されています。InstagramやFacebook等の投資広告にも注意が必要です。投資の際には、情報を十分に調べ、信頼性のあるプラットフォームを選びましょう。
詐欺被害ジャパン
SNS広告を使った詐欺は近年非常に巧妙化しており、見た目の信頼感だけで判断するのは危険です。サイトが新規であることや運営元が不透明な場合は、真っ先に疑ってかかるべきです。特に「広告経由で知ったプラットフォーム」は要注意です。
「必ず儲かる」「手数料先払い」は典型的な詐欺トークに注意
HT-HSLアプリ取引所を仲介した紹介者は2人で一緒に将来の資金を稼ごう!必ず儲かる!出金する際に先に手数料、税金を払う必要があると言われたら危険だと思ってください。
詐欺相談なび
「絶対に儲かる」「一緒に成功しよう」という甘い言葉と、出金時の先払い請求は、詐欺によくある典型的な流れです。本来、信頼できる取引所であれば出金前に高額な手数料や税金の支払いを要求することはありません。この時点で強く警戒してください。
架空の取引所「HT-HSLアプリ」に関する注意喚起
【警告】架空の取引所「HT-HSLアプリ」にご注意ください。
近年、インターネットを利用した投資や取引プラットフォームの普及に伴い、詐欺的な取引所や投資サービスも増加しています。その中でも、「HT-HSLアプリ」という架空の取引所が報告されています。
詐欺相談なび
このように、表向きは実在する取引所のように装っていても、実態が伴っていないケースは少なくありません。サイトやアプリの見た目に惑わされず、運営元の実態や金融庁登録の有無などを必ず確認することが大切です。
出金トラブルや不明瞭な手数料の請求がある場合は、詐欺の可能性が非常に高いと言えます。
Yahoo!知恵袋の口コミ
Yahoo!知恵袋での口コミはありませんでした。
WikiFXでの口コミ
WikiFXでの口コミはありませんでした。
HT-HSLは実際に報道された詐欺でした

HT-HSLアプリによる詐欺事件は、実際に警察が捜査・報道まで行う深刻な被害として確認されています。
2025年、青森県に住む40代男性は、SNS「X(旧Twitter)」で株式投資に関心を示したところ、DM経由でLINEアカウント「黒沢のりえ」を紹介され、さらにLINEグループ「NEW-APU」へと誘導されました。そこで、「AIによる自動株取引が可能」と案内されたのが、HT-HSLというアプリでした。
この男性は、アプリ上で得られるという利益を信じ、指定された個人口座や法人名義口座に合計2,789万円超を振込。その後、「出金にはサービス料が必要」「保証金を支払えば送金できる」などと追加の支払いを求められ、さらに3,222万円超を送金。結果、合計6,000万円以上の資金を失うこととなりました。
最終的には、出金も保証金の返金もされず、不審に思った男性が警察に相談し、詐欺被害が発覚しました。
参照:40歳代男性が株取引詐欺で6,042万円被害 AIが株取引するアプリで利益が出るも「出金するためにはサービス料を支払う必要がある」と言われ送金|青森放送NEWS NNN
この手口は典型的な二重請求型の投資詐欺です。
最初の段階では少額で利益が出たように見せかけ、信頼させた上で、大きな金額を振り込ませます。その後、「出金手数料」「保証金」「税金」など、名目を変えて追加送金を要求し、一向に出金には応じないのが特徴です。
また、送金先が正規の取引所ではなく個人口座であること、やり取りがSNSやLINEの非公式なアカウントであることも、非常に危険なポイントです。
ANLOXL、HT-HSLの詐欺被害に遭った場合はどこに相談すべき?
ANLOXL、HT-HSLなどの詐欺被害に気づいたとき、「まずどこに相談すればよいのか?」と迷う方も多いでしょう。
実際には、相談先によって対応内容や返金の可能性が大きく異なるため、状況に応じて正しい窓口を選ぶことがとても重要です。以下では、それぞれの相談先の特徴やメリット・デメリットについて詳しく解説します。
- 弁護士なら照会制度を使って相手方の調査を行い、返金請求が可能
- 銀行やカード会社は支払いを停止できる可能性がある
- 警察は詐欺師を逮捕できる可能性があるが、返還請求までは対応していない
- 消費生活センターは様々な種類の詐欺について無料で相談可能

弁護士に相談していただければ、警察に相談した方が良い事案のアドバイスもできます。
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弁護士なら照会制度を使って相手方の調査を行い、返金請求が可能
弁護士に相談する最大のメリットは「返金につながる手続きを直接進められること」です。

弁護士は「弁護士会照会制度」という権限を活用し、金融機関や関係機関に対して照会を行い、振込先口座の名義人・住所・残高などを調査することができます。
これにより、名前も住所も分からない相手であっても、返金を請求すべき対象を特定できる可能性が高まります。
さらに、振込先口座を凍結し、残っている資金を「被害回復分配金」として返還させる手続きも可能です。詐欺グループが逃げ切る前に迅速に動ける点が、行政の窓口などにはない大きな強みです。

銀行やカード会社は支払いを停止できる可能性がある
被害が発覚してからの時間が短ければ、銀行やクレジットカード会社に連絡することで支払いを止められるケースもあります。特にクレジットカード決済の場合、「チャージバック制度」と呼ばれる仕組みにより、不正取引や詐欺的な利用が確認できれば、利用者に返金される可能性があります。
また、銀行振込であっても、まだ送金処理が完了していない場合や、詐欺の疑いが濃厚で口座が凍結されれば、資金を守れるケースがあります。ただし、すでに資金が引き出されてしまっている場合には対応が難しくなるため、特に被害が発生してから時間が経ってしまった場合には限界があります。
警察は詐欺師を逮捕できる可能性があるが、返還請求までは対応していない
警察に被害届を出すことは、加害者の逮捕や刑事罰に直結する可能性があるため重要です。実際、刑事事件として立件されれば、詐欺グループの活動を抑止する大きな効果があります。
しかし、警察は「加害者を処罰すること」が役割であり、「被害金を取り戻すこと」までは対応していません。

被害届が受理されたとしても、その後に返金される保証はなく、逮捕に至らないケースも少なくありません。さらに、警察は証拠が十分でなければ被害届を受け付けてくれない場合もあります。
つまり、警察に相談すること自体は大切ですが、それだけでは資金を取り戻すことは難しいのが実情です。返金を目指すのであれば、警察と併せて弁護士に相談し、返還請求を進めることが欠かせません。
消費生活センターは様々な種類の詐欺について無料で相談可能
消費生活センターは、投資詐欺・副業詐欺・ネット通販トラブルなど幅広い事案について無料で相談を受け付けています。
「これは詐欺なのかどうか判断できない」と迷った段階で利用するには適しており、担当者が適切なアドバイスをくれるほか、場合によっては弁護士や警察への相談を勧めてくれることもあります。
ただし、消費生活センターはあくまで「助言機関」であり、返金交渉や口座凍結などの具体的な対応を直接行うことはできません。あくまで入口としての利用に留まることが多いため、実際に被害金を回復したい場合には、弁護士など専門家への併用相談が不可欠です。
フォートレス国際法律事務所では、
- 24時間いつでもLINEでの無料相談
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といった被害者に寄り添ったサポート体制が整っており、ANLOXL、HT-HSLのような事例でも多くの相談実績があります。詐欺かどうか確信が持てない場合でも、今すぐ相談することで守れるお金や情報があります。
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